周りの人と話してても、やっぱりコロナでこれからの働き方を改めて考えている人が多いなと感じる。
少し前に見たこのツイッターが何となくずっと頭に残ってて。
各世帯の収入が多少下がることを加味しても、国内全体で数兆〜十数兆円くらい浮動しそう。
このお金が流れ込んでいく(小金持ちが気持ちよくお金を払う)ビジネスが作れたら、次の5年は強いだろうね。— あるマーケティング人の告白 (@markesaiyo) April 26, 2020
なんだろうなーと自分の中でぼんやり考えたり、同じくコロナ後の新しい働き方を模索している人に「ツイッターでこんなの見たんですよね」と話してみたり。
そして先日の神田昌典先生のオンライン読書会で、神田先生が「この状況でも株価が上がっている企業」の一つとして挙げられていて、「次世代のAPPLEと言われている会社」とおっしゃっていたのが、 "PELOTON" (ペロトン)だった。
【ブログ】 神田昌典先生のオンライン読書会に参加しました
自分の中で上のツイッターとちょっと繋がったのと、このビジネスモデルがすごく面白いと感じ、もっと知りたくなって少し勉強してみたので、その覚書きとして。
ビジネスモデルとは「顧客は誰か?顧客にとっての価値は何か?どのようにして適切な価格で価値を提供するのか?」という質問に対する答え(ピーター・ドラッカー)
PELOTONとは?
PELOTONとは、トレーニングマシーンを販売するアメリカ企業。
こちらとこちらの記事を読んで学んだことをまとめました。
(画像はこちらからお借りしました)
PELOTON ヒストリー
PELOTONは、2012年にジョン・フォーリーと4人の共同創設者によって設立された。
2011年、ジョン・フォーリーはバーンズ&ノーブルのEコマース部門で代表代理として勤めていたが、仕事に追われる毎日の上に、共働きの奥さんと一緒に2人の小さな子どもの世話をし、ジムに行く時間が取れなかった。
当時、SOULCYCLE(バイクが40台ほど並べられた真っ暗闇のスタジオで、大音量の音楽が掛けられている中、インストラクターに合わせて45分間ひたすらバイクを漕ぎまくる)のような、インストラクター主導のフィットネスクラスが人気を集め始めていたが、全然参加できない。
そして彼は自分と奥さんの悩みを解消するアイディアを思い付き、すぐに自転車のクラスをストリーム配信する付属のモニター付きの屋内自転車のビジョンをスケッチ。豊富なネットワークを駆使して、35万ドルのシードラウンドと5万ドルの自己資金を調達することができた。
シードラウンドとは(こちらの記事から抜粋させて頂きました)
シードラウンド=新規ビジネスのスタートアップの時期に行われる資金調達。一般にシードラウンドでは、アイデア段階でのビジネスプランに対しての投資が行われるため、資金を拠出する方においては、事業の可能性や成長性の他に、創業者らの人間性や意気込み、情熱なども重要な判断材料になることが多い。
共同創設者たちはお給料を受け取っていなかった。代わりに株を受け取っていた。
PELOTONのビジネスモデル
PELOTONは、
・タッチスクリーンモニターを搭載したインドアサイクル「Peloton Bike(ペロトンバイク)」を$2,245で販売 + 自宅にいながらレッスンが受講できるサブスクリプションサービス($39/月)とセットで提供されている。
バイクは専用車が自宅まで配達してくれ、全てのセットアップを行ってくれる。
・PELOTONでは、ユーザーが同じ動画を繰り返し見るのではなく、タッチスクリーンモニターから、リアルタイムのライブ中継でオンラインレッスンに参加することもできるし、または豊富なコンテンツライブラリーから録画されている好きな動画をストリーミング再生してエクササイズすることも可能。
(画像はこちらからお借りしました)
・人気インストラクターが実施するライブクラスには全米からアクセスがあり、数千人が同時に受講。同じ時間に同じプログラムに参加している人の情報が次々に表示され、今どんな人が参加していて、自分の順位が何位なのかもリアルタイムでわかる仕組みになっている。
順位を競い合ったり、エールを送り合ったり、インストラクターや参加者との交流が可能。他の参加者たちとのコミュニティが作りやすいこともモチベーションアップに繋がっている。まるで家にいながらジムのクラスに参加しているような体験が可能。
・PELOTONのアパレルブランドも展開し、Tシャツやキャップ、ウォーターボトルなども販売。
・フィットネスバイクはもちろんのこと、動画コンテンツやバイクに搭載するタブレットなども全て自社展開している。単なるフィットネスバイクの販売ではなく、PELOTONというまったく新しいブランドの体験を提供し、コネクテッド・フィットネス製品という新しい市場カテゴリーを創造した。
・その結果、2019年9月時点で140万人以上の会員数を誇り、顧客ロイヤルティを示す指標であるNPSスコアは91と全米で2位。チャーンレート(解約率)はわずか1パーセントと、驚きの顧客満足度を実現している。
(画像はこちらからお借りしました)
私が学んだこと
・ビジネスのタネは、自分や誰かの困りごとを解決することで生まれる
・キーワードは「利便性」「他者との繋がり」「コミュニティ」
・売ったら終わりじゃなく、サブスクリプションを組み合わせることが収益性の肝となる
自分にとって大変勉強になりました。楽しかった!
長くなりましたが、以上です。